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2007年7月17日 (火)

夏季講習のチラシ

 予備校や進学塾の「夏季講座」の新聞広告やチラシが入り始めました。いよいよ夏休みが近づいてきたなぁという実感が湧いてきます。

 須崎の進学塾の折込チラシを見てドキッとしたり、少し焦りを感じたりしますが、チラシ効果にはなはだしい疑義の念を抱いている自分としては、対抗してチラシを打ちたいのをグッと我慢して、この夏も口コミだけの戦略を取ることにします。

 なんて、格好つけていますが、要するに新聞折込チラシ代の6万円を節約しようという魂胆なのです。まったくもってネガティブな姿勢ですが、あまりの無反応に痛い目に合わされ続けましたので、もう信じることができないでいます。

 チラシを入れてしまうと、「チラシに触発されて塾の門を叩いた」のか「口コミで入塾しようと決めた」のかが不明瞭になってしまいます。ですから、チラシをいつも入れていると、その区別が付かなくなるため、昨年度は一切広告を控えたところ、5名以上の申し込みがあって驚いたものです。

 チラシをしていれば、チラシ効果と勘違いしてしまい、次なる宣伝効果を狙って繰り返しチラシを入れなければならなくなり、宣伝広告費がかさんで自分で自分の首を絞めることになりかねません。少なくとも4~5人は来てくれないと「ペイ(=pay)」できないですからね。

 都市部の塾でしたら、「ポスティング」という広告戦略があるそうですが、過疎化・少子化の激しい田舎町では、ポスティングしやすく、ある程度の収入のありそうな(塾通いには月謝が必要ですから)若い世代がたくさん入居しているマンションや新興住宅地はほとんど見られません。

 ですから、私はポスティングの経験は皆無です。学校の前でのチラシ配りは、この歳ではもう恥ずかしくて腰が引けてしまいます。ということで、大手塾の夏季講座宣伝合戦をしり目に、私のところではささやかにお金のかからない対策を講じます。

 在塾生たちに、「ひょっとして、みんなの友だちの中に、夏季講習を受けたいっていう人がおったら、誘うちゃってね!」とお願いするのみなのです。

 果たして、こんな消極的な態度でいいのだろうか、疑問に感じることもありますが、まあ、今年も2年連続で夏季講習のチラシは無しで、夏季講習に突入してみようと思います。

 飛び込みで「1人」でも来てくれたら、飛び上がるほど嬉しいですが・・・(笑)。

 by kururin

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学習塾」カテゴリの記事

コメント

いえいえ、コメントで十分です。

ありがとうございます、kururinさん。

 「izutch」さん、いつもナイスなコメントをありがとうございます。

 私の塾では、進学するつもりのない学校を受験させるなどという発想は、まったくありません。前にも書きましたが、受験料や入学金を節約するために、できるだけ「すべり止め」という形の受験でさえしないように勧めるくらいです(笑)。

 「izutch」先生の塾生さんがG高校を受けるのを、2日目にやめてくれたというお話を聞いて、正義感のある先生のもとで、人間としてとっても大切な倫理観も養われているなと感心し、とっても嬉しく思いました。

 塾生たちの人間性を高めていくことこそが、私たち塾人に与えられた第一義の仕事の意味だと私は認識しているのですが・・・。


 「izutch」先生の記事は、とっても奥深く社会性があり興味深いですので、私の記事へのコメントとしてではなく、独立した記事としてアップしてもらい、多くの人たちの目に届いて欲しいと思います。

 コメント欄の記事としては、あまりにもったいないと感じます。どうでしょう?貼り付けてもらえませんか?

by kururin

大阪の高校で一人が73人分の大学合格実績を出していたそうですね。県内の高校でも大学合格者の数字を増やす為の「お礼受験」が行われているようです。

T市内の塾でも同じように、合格者の数字をあげるために、受験料を塾が出して成績のいい生徒に複数の高校を受験させているところがあるそうです。
情けないですね。

佑啓塾では、進学するつもりはないけれども自己満足のためにもうひとつの高校を受験するという生徒も過去にはいましたが、受験をやめるように強く勧めています。
だって、その生徒が合格することによって、どうしてもその高校へ行きたい他の受験生が一人不合格になるわけですから。
今春、公立前期選抜で受かった生徒に、私立G高校の入試2日目の受験を棄権するように勧めたら、彼は気持ちよく了解してくれました。

 「izutch」さん、コメントをありがとうございます。S市の塾では、こういう誇大広告や不正は行なわれていません。正々堂々とした(笑)塾間競争が繰り広げられています。

 悪口、誹謗中傷、他塾の批判などはまだ見られるようですが・・・。

 最大手の塾のチラシが入った日に、それに触発された保護者の方がまずうちに問い合わせをしてくださいまして、夏季講習に参加となりました。

 よその塾のチラシを見て、うちに問い合わせをしてもらえるなんて、なんてうれしいことなんでしょうか!

それにしても学習塾のチラシの次元の低いこと。

相変わらず、複数の教室がある塾の総数での合格実績を、あたかもその教室だけでの実績であるかのように表示する。
はたまた、かつて在籍したことがあっただけの生徒の進学先を自塾の合格実績として表示する。
極め付きは、うその合格実績を載せる。・・・

こんなレベルでは学習塾のチラシは全部信用できないと思われても致し方ありませんね。いまどき、これほど程度の低いチラシは存在しません。

多少なりとも、子どもたちに指導する立場にある人間が、こんなことでどうする。第一、自塾の生徒に対してどういう説明をするつもりなのでしょう。「よ~く読めば、○○とは書いていないだろう」とでも言うのでしょうか。

世間では、詐欺のようなチラシは一昔も二昔も前に終焉を迎えていて、今は「お互いにプラスになろう」すなわち「Win-Winの関係になろう」です。

これはT市だけの現象かもしれませんが、皆さんの地域ではいかがでしょう。

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