新学期は9月3日から
「夏休みも後一週間で終わりやね~。充実した夏休みやったかえ~」
と24日の夜の授業の終わりに、作文用紙を配布しながら塾生たちに話しかけると、
「先生、まだ今日入れたら十日あるで~」
という返答がありました。ええ~、そんな馬鹿な~と思ってカレンダーを見てみると、9月1日は土曜日、2日は日曜日で夏休みに引き続いての連休ではありませんか!夏休みを二日よけいに与えられたようで、みんな喜んでいます。
ある中学校など、3日はお休みにして週末・8日の土曜日を実力テスト日に当てているそうで、新学期は4日からということで、驚きました。学校の先生が羨ましい限りです。
地方公務員である学校教諭を職業として選択し、大学で猛勉強をし、部活・サークルなどで人間性や人柄も磨きをかけ、難関の教員採用試験を突破するべく受験勉強に勤しむことで手にした安定した社会的身分なのでしょうから、私などが嫉妬して文句を言ったって始まりませんが、自分で自由にできるまとまったお休みがこれほどたくさん与えられる職業っていうのは他に見当たりません。
種々の研修やクラブの指導、日直などで忙しいと言えば忙しい夏休みかも知れませんが、教師の最大の仕事は生徒・児童に学習指導をすることなのですから、それから一ヶ月半も解放されるっていうのは本当に仕事から解放されるっていうことだと、私には思えるのですが・・・。あまりにうがった見方に過ぎるでしょうか?
学校教諭に採用されるのはなかなかに難しいと聞いていますが、「なったもの勝ち」って感じで、いったん先生になってしまえば、そこそこの給料、ボーナスを定期的にいただけ、様々な恵まれた援助が公的に当たり前のように受けられて、年功序列的に給与は上がっていき、夏・冬・春には長期休暇が与えられ、指導力の如何にかかわらず毎年生徒とクラスをあてがわれ、よほどの不祥事を起こさない限りは教諭の職を剥奪される可能性はゼロに等しく、親方日の丸ですから会社の倒産の危機はなく、つつかがなく勤め上げればかなりの金額の退職金をいただける。
実に実に羨ましくて、妬ましいですね。人を羨ましがるのは人間として恥ずかしく、みっともないことではありますが、まあこの恵まれ過ぎた身分を傍から見ていると、羨望の恨み言の一つも言いたくなってしまいますよ。
これで休み明けの実力テストに、夏休み宿題のサマーテキストなどの「付録のテスト」なんかを出したりする人もいらっしゃいますし、生徒が一生懸命やりきった宿題にハンコをぽんと押すだけの方もいらっしゃいます。先生の工夫や努力や情熱が感じられないときには、
「実力テストの問題くらい、研究して自分の手で作ってくれよ」
「生徒の努力には、誉める言葉や激励のコメントで報いてほしいよね」
と生徒とともに嘆きたくなりますが、まあこれも制度の中で自然と培われてくる先生気質ですから、文句を言ったって仕方ないことではあります。
それにしてもこの長い夏休みの宿題、「夏休みが勝負だ」なんて偉そうにのたまって、生徒たちに市販のサマースキルなどを丸投げしておいて、その解説も解答も渡していない御仁もいらっしゃるのには開いた口がふさがりません。一生懸命やっている生徒に、「間違った解き方や考え方」が定着してしまうではありませんか!
解答を丸写しして提出すなどという不心得者の生徒(まるで学生時代の私みたいな・笑)がいるからという理由で、解答や詳しい解説の付いた別冊を渡さないというのであれば、真面目にこつこつとこなしていく生徒たちにとっての一ヶ月半分の宿題の意味はどこにあるのでしょうか?
学校により宿題形式はまちまちですが、疑問に感じることが少なくありません。
by kururin
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