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2007年9月

2007年9月28日 (金)

元気盛りの中1クラス

 先週の土曜日にも書きましたが、週末の最終の授業が終わった時はホッとすると同時に、ふう~っとため息をつきたくなるほどに疲れています。もちろん、充実感・達成感・安堵感の交じった解放的な疲労ですが(笑)。

 中1クラスの数名が、英単語や表現をなかなかマスターできませんので、巻き返し繰り返し一緒になって音読し、繰り返しノートにスペルの練習をしてもらっています。無理に頭に詰め込むことはできませんので、少しずつでも確かに暗記するように、工夫して、あの手この手で指導しています。

 英語学習に拒絶反応を示し始めているかなりヤバイ状態を打破すべく、奮闘努力しています。

 塾の英語の授業ちょっと分かりだした
→分かったら、わりと面白いやんか
→単語・熟語も少しずつ覚えれだした
→教科書の文は先生の後について、毎回毎回みんなと一緒に読んでいるうちにひっとり暗記してスラスラ言え出した
→学校の英語の授業にも、知っちょったり覚えちゅうことが出てきて、なんとなく興味が湧いてきた
→学校でやったことを塾でまたやって理解が確かなものになってきた(逆ももちろんあり。相乗効果が大切)
→中間テストで自分としては良い点が取れた
→テストで好成績を取れたことで、学校の先生・塾の先生・親にこぢゃんと誉めてもらえた
→嬉しくて自信が出来た
→英語が好きになって積極的に自学にも取り組むようになってきた・・・。

 そういう良い流れの起爆剤となれる授業を心がけて、額に汗し、デカイ声を張り上げて、塾生のみんなと充実の授業を毎回築き上げているのです。しかし、元気盛りの中1クラスをびしっと引き締め、緊張感を保たせながら3コマ続けて授業すると、かなりくたびれます。

 今から家に帰って、冷蔵庫に冷やしてある生ビール・サントリーモルツをウグウグウグッと一気飲みして疲れを癒したいと思います。

by kururin

2007年9月19日 (水)

わらぐつのなかの神様

小学生の授業の関係で、何年ぶりかで、杉みき子作の「わらぐつのなかの神様」を読みました。孫のマサエが、スキーぐつが明日までにかわくか、お母さんと問答しています。

マサエが、わらぐつがかわくか心配しているのを、おばあちゃんが見て、スキーぐつが「かわかんかったら、わらぐつはいていきなさい。わらぐつはいいど、あったかくて。」と言うと、マサエは、「やだあ、わらぐつなんて、みったぐない。だれもはいている人ないよ。だいいち、大きすぎて、金具にはまらんわ。」と言います。

そこで、おばあちゃんが、わらぐつがいいことを、孫に話してやるストーリーです。そのおばあちゃんの話に、私は涙ぐみました。以前「わらぐつのなかの神様」を読んだときは、そんなことはなかったのですが、やはり年のせいでしょうか。

いや、いまだに韓流にはまっている私としては、おばあちゃんが話したラブストーリーに感動したのだと思います。私は、まだまだ若いのです。。。。。。

by ロックン

心に太陽を持て

 週末になるとやっぱり疲れています。仕事での疲労の蓄積ばかりというわけではなく、川でのスイミングでの筋肉疲労や炎天下の堤防釣りの後遺症もありますから、弱音を吐く訳にはいかないんですが・・・。

 肩凝りと精神的なストレスが自分でも感じられます。土曜日の午後9時に一週間の授業は終わりますから、ほっと一息がつけるのです。今日のラストスパートは、気合を入れて中1クラスの英語を授業を行ないました。中間テストで塾生全員の平均点が80点を超えるように、塾生の諸君と私とで気魄のこもった授業を創出して行こうと一致協力しているのです。

 手書きのプリントで単語や熟語の暗記をしてもらっている時に、本棚にあった中学入試の参考書・自由自在の国語を手にして、パラパラっとめくっていると、疲れやストレスと吹き飛ばしてくれる素敵な詩に出会いました。

「 心に太陽を持て。
  あらしが ふこうと
  ふぶきが こようと
  天には黒くも
  地にはあらそいがたえなかろうと
  いつも、心に太陽を持て。

  くちびるに歌を持て。
  軽く、ほがらかに。
  じぶんのつとめ、
  じぶんのくらしに
  よしや苦労がたえなかろうと
  いつも、くちびるに歌を持て。

  くるしんでいる人
  なやんでいる人には
  こう、はげましてやろう。
  「勇気を失うな。
  くちびるに歌を持て。
  心に太陽を持て」

  (フライシュレン原作・山本有三訳)

 ひょんなところで励まされました。近頃苦になる出来事がちょくちょくあり、悩んだり悲観したりすることもありますが、この詩が元気をくれ、励ましてくれましたよ。

 悲観することはない、いつも心に希望を持って生きよう、と。

by kururin

2007年9月14日 (金)

モチベーションを高めるトークの一例

 夏季講習・夏季特別講習では、中3クラスは平常よりもかなり長時間の、集中的な授業を行ないました。授業そのものは、成績上位の人たちに照準を合わせたレベルの高い講義を目指しているわけではなくて、クラス全体の底上げを狙って、基礎学力の定着を図るために徹底して基本的な問題を繰り返し演習しました。

 能力別クラス編成にもせず、30名を同じ教室で同時に教えるために、どのレベルに合わせた授業を展開するかに悩みます。それでも結局、私の「できない塾生にもあくまでも優しく、とことん寄り添いたい」という性格的な傾向から、底辺に合わせながらも、上位陣にも気を遣って、授業を受けながらこなせるプラスアルファとしての「解答・解説付きの教材」も準備して渡してやってもらうという複式的な授業を行なうのです。

 塾業界では「個別指導」が主流になりつつありますが、私は時代に逆らって究極の集団指導を探求しているのです。

 そういう基本・基礎学力徹底を目指した、どちらかというと学力の低い塾生諸君の方に目を配り、底上げを図る授業を心がけていると、不思議な現象が現れるのです。それは、「できる方の層の成績上昇が顕著に見られる」ことです。繰り返し、基本に忠実な学習を継続していると、遠回りのように見えて、実は逆に成績アップへの近道なのかも知れませんね。

 成績がどれだけ上昇または下降しているかを確認するために、中3クラスは「くろしお進学会の模擬テスト(隔月に実施)」を受験しています。今年度は4月・6月・8月と3回受験しています。夏休みの最後の日に受けたテストの結果は、6月と比較してかなりの点数・偏差値アップを見せてくれました。

 具体的に言うと、中3塾生の80%が偏差値を上げてくれたのです。上昇のポイントでランキングを作ってみました。ベストテンは次の通りです。

 1位  +6.6  Aさん  47.7→54.3
 1位  +6.6  Bさん  50.3→56.9
 3位  +5.8  C君   33.1→38.9
 4位  +5.0  D君   63.7→68.7
 5位  +4.3  Eさん  50.5→54.8

 6位  +3.3  Fさん  64.5→67.8
 7位  +2.5  G君   46.0→48.5
 8位  +2.1  Hさん  42.9→45.0
 9位  +1.0  Iさん  64.2→65.2
 9位  +1.0  Jさん  41.9→42.9

 成績返却時の「モチベーションを高めるための訓話」には、この具体的なアップの数字を用います。夏に頑張った成果を調べ、評価し、認め、褒め上げるのです。お世辞やお追従やお愛想で、作り笑いを浮かべて適当に行き当たりばったりに誉めるのではなく、実際の数字を示して事実の裏づけのもとで、みんなの前で名前を挙げ、言葉を尽くしてその「努力」や「頑張り」の成果を誉めてやるのです。

 みんなの前で先生に誉められて悪い気がするはずがありません。

「夏の暑い盛りにクラブ活動と両立しながら、よく頑張ったねぇ」

「やればできたじゃあないか。たいしたものだ」

「この調子で行けば、県下の最難関校でも上位で合格できるよ」

 こうして誉めていくと、それぞれの心に達成感や充実感が満ちてくるのです。誉められた当人たちは、自信と誇りに満ち溢れた表情で、実に晴れやかでにこやかです。

 そして学習に向かう姿勢はますます真剣で真面目になり、さらなる高みに向かって進もうというチャレンジ精神が燃え盛り、言われてする勉強ではなく、あくまでも主体的な受験勉強にも拍車がかかってくるのです。

 一方で、成績が伸びなかった塾生に対しては、かなり気遣いをします。けっしてみんなの前で指摘したり、名指しで批判したり叱ったりはしません。

「前より下がったなぁ。ダメじゃあないか」

「全然勉強せんかったから、はっきりと成績に表れたんだよ」

「怠けてばかりだから仕方がないよ」

「このままじゃあ志望校は、はっきり言って到底無理だね」

などとは、絶対に言いません(笑)。

 否定的で消極的な言葉を無神経に浴びせかけていると、自尊心を傷つけ、気持ちを萎縮させ、ますます学習や受験勉強に向き合う気持ちを失わせることにしかならないからです。自信を喪失するような思いやりのない言葉を、無責任に投げ掛けたりするのは嫌なのです。

 頑張ったのに今一成績アップの形として現れない者、遊びたい怠けたい気持ちに負けて、夏の学習量が明らかに不足している者、クラブ活動に時間を取れれすぎて成績が下降してしまった者、そんな塾生たちをやる気にさせることこそ、私の手腕の発揮のしどころなのです。

 好成績を喜ぶ仲間をしり目に、成績をアップさせられなかった数名は、自分の成績を受けとめ、それなりに反省し、傷ついていることでしょうから、それに追い討ちをかけることなどはせずに、けっして誇りを傷つけないように、しかし心の中では「奮起」してもらうように上手に導いていく思いやりや工夫が必要なのです。

 そのために、語気も荒くけなしたりくさしたり、悪し様にののしったりするのではなく、塾で机を並べて学習している仲間たちが、それぞれに精進して成果を上げている姿を、お手本とさせ、受験勉強に対する目覚めとするために、伸びた塾生諸君の頑張りを讃えるのです。

 悔しさ、羨ましさ、恥ずかしさ、そして自分自身のふがいなさに向き合い、日々の勉学の苦しさから逃げるのではなく、

「今日からは俺も(私も)奮起して頑張るぞ、やるぞ、本気で勉強を始めるぞ!」

「あいつにできて、俺に(私に)できないことがあるもんか!」

そういう気持ちになって、自ら立ち上がり、やる気になって勉強に取り組み始めるきっかけとしてもらいたいのです。

 自信を取り戻させるためには、本人に頑張ってもらうしかありません。自分の努力によって成績を伸ばしていくよりほかに方法はありません。傷つける言葉もかけない代わりに、へんな慰めの言葉もかけません。やるっきゃないからやりなさい。「やればできる」は「やらねばできない」なのだと、諭すのです。

 具体的に志望高校を受験できるのか、合格の可能性はあるのか、そういったことはまだ今の段階ではあえて言わないようにしています。半年もあればどんな塾生だって、不可能と思われる壁を突き破ったり乗り越えていくくらいに見違える成長を見せる可能性を秘めているからです。

 ただ頑張りを示すことのできる時間も限られているのは、厳然たる事実ですから、目覚めを促すために私としてもたまには、つばを飛ばしながらの熱弁をふるうのです。それが今の時期の私のモチベーショントークなのです。

 今回、成績のふるわなかった者たちに対するアドバイスとしては、次のような話をしました。

「今の時期に成績が悪くて反省し、一念発起して頑張った者は、秋の深まる頃に成績が上がってくる」

「逆に今の成績の良さにいい気になって油断したり、勉強に対する厳しさを失ったら、逆に冬には成績が落ちるものだよ。先輩にもそういう失敗をして受験直前に焦った者もいる」

「不成績が自分にとっては良い薬になったと、後で喜んで振り返ることができるように今目覚めて、あきらめずあせらずコツコツと地道に学習を積み重ねなさい」

そう言って、けっして自信を喪失したり、受験を悲観したり、志望校を早い段階であきらめたりしないように、励ましプライドをくすぐりつつ、受験に向かう真剣なる姿勢に導いていくのです。

by kururin

2007年9月11日 (火)

私立校・学校説明会

 私立中高一貫校の学校説明会に顔を出してみますと、可愛い塾生のHさんがお母さんと一緒に来てくれていました。

 お母さんの頼みで、私も一緒になって希望する高校の個別の面談に付き添って、あれこれと質問を受け、熱心な担当の先生の懇切丁寧な説明やアピールを聞かせていただけました。

 Hさんは、この夏前までは追手前高校が第1志望だったのですが、私学のパンフレットを見たり、先輩や先生から話を聞いたりして情報を集め、土佐高校にも興味を持って今回説明会に出席してみたということです。

 「そりゃあ、土佐高が断然いいよ、土佐にしいや」と私が喜んで勧めているのはもちろんですし、もしも受けてもらえたらとっても嬉しいのです。

 今年度の25期生の中には、土佐高野球部志望者の塾生もいますから、ひょっとしたら今年度は母校に複数名進学してくれるかも・・・という希望的予想を立ててひとりにやけているのです。

 近頃の我が塾生たちの進学状況は、圧倒的に「公立志向」が強くて、上位陣はこぞって「追手前高」に進んでいます。ここ5年間(H15~19)では、公立上位校の方は、追手前・23名、小津・高知西がそれぞれ3名。

 私立は、土佐・5、土佐塾・2、学芸・1、高知・3となっています。(土佐女子は、なぜか0です。)

 今年度・25期生のうち成績上位者たちの志望状況は、やはり追手前人気が高く5名、高専が2名、小津、西は1名、東看護が2名、土佐2名、学芸1名などとなっています。

 まだまだ確定しているわけではなく、受験校決定まではみんながそれぞれに考え、悩み、色んな先生や先輩に相談しアドバイスを受け、体験入学や学校説明会などに出向いてみて徐々に絞り込んでいくことでしょう。

 ともあれ私としては、「どの高校を受験するにしろ、余裕で合格できるだけの学力を付けて置く」ことを絶対的な目標として、これからの授業で塾生諸君を鍛え上げていくつもりなのです。

by kururin

2007年9月 8日 (土)

桜の葉っぱが散り始めました

 塾の玄関先の庭に植えてある陽光桜の葉っぱが、毎日少しずつ落ちるようになってきました。日中の陽射しはまだまだ夏のそれで、かなりきついですが、吹き渡っていく風は幾分秋めいてきました。

 その風に揺すられて黄色く色づき始めた葉っぱが、ひらりひらりと舞い落ちます。気がついた時に、腰を折り曲げながら拾い集めます。この作業はしばらく続きますが、それが終わり秋が深まる頃には、受験生たちに冷たい北風が吹きつけ始め、試練の時到来を告げるのです。

 公立高校の後期試験合格発表の3月中旬の時期に、ピッタリと合わせたかのように咲き誇る陽光桜。夏の陽射しをたっぷりと浴びて光合成をし、栄養を十分に蓄えた上で葉を落とし、早くも来年の開花や芽吹きの準備を始めているのですね。

 我が塾の塾生たちも、もう受験の準備に入らねばなりません。今日の授業では、くろしお進学会のテスト結果を配布しながら、入学試験に立ち向かうための心構えを話しました。モチベーションを高めるためには訓話も欠かせません。

 「やる気にさせる」「本気にさせる」ことができれば、受験生たちはぐんぐんと伸びて行きますから、そのためのトークも大切な私の仕事だと思って、貴重な授業の時間を割いてでも、「やる気の出る話」をするようにしているのです。

 私の話を聞いているみんなの眼差しは真剣です。「その時」はね(笑)。でもそのやる気になった気持ちを持続させるのが、これがまた難しいんですよね。繰り返し、根気強く、その気になるように導いていく手腕が、塾の指導者には必要不可欠です。

 優しく、厳しく、あの手この手を駆使して、一人ひとりを本気にさせ、クラス全体として受験に燃えて立ち向かう雰囲気を作り上げなければなりません。みんなが、それぞれの可能性を最大限に追求する意気込みで、日々の学習に寸暇を惜しんで打ち込むように・・・!

by kururin

2007年9月 3日 (月)

くろしおテストで2・4・9位

 夏休みの千秋楽日、31日に中3クラスは「くろしお進学会」模擬テストを行ないました。

 学校は休みでしたが、塾は学力定着のための書き入れ時で、まとまった時間を夏季講習・夏季特別講習として学習に打ち込んできましたので、その成果が表れる大切なテストとなりました。

 結果は・・・。前回・6月のテストと比べて受験者数は50%増しで、受験生全体の平均点も29点下がった難度の高いテストとなりましたが、我が塾生は健闘してくれました。

 前回はベスト5には一人も入っていなかったのですが、今回は2位と4位に入り、9位にもいますからベスト10の内3人がランキング入りしたのです。

 2位のA君の偏差値は、68.7(前回63.8)、4位のBさんは67.8(64.5)、9位のCさんは65.5(前回64.2)でしたから、かなりの実力アップぶりを証明してくれました。上位陣だけでなく、全体的にかなりのアップをしています。

 しかし、その中で夏休み中にクラブ活動中心の生活を送った人の中には、成績は不本意ながら下降してしまった人もいます。クラブを引退して、いよいよ受験勉強に本腰を入れ、自分の成績の現状に真正面から向き合い、本格的な学習のスタートを切ってほしいと願います。

 「くろしお進学会」模擬テストでは、上位5位以内はくろしお進学会特製の「盾」、20位以内はくろしお進学会の名前入りの「鉛筆」を進呈することになっています。今年度の塾生はまだ盾をもらったことがなかったのですが、今回は一気に二人の受賞者が出て、私も嬉しいです。

 夏に蓄えた実力を明日・明後日の新学期早々の「実力テスト」でいかんなく発揮して、志望校合格への道の取っ掛かりにしてほしいと願います。

by kururin

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