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2008年1月26日 (土)

広中平祐「生きること 学ぶこと」

 高知県立追手前高等学校の前期選抜教科の検査は、「国語」のみです。調査書(=内申書)重視の方針です。

 くろしお進学会主催の公立高校説明会の際に、追手前高の入試担当の先生は学校説明の中で、調査書+国語の試験の中の大部分をしめている「作文」の内容によって、「ほぼ間違いなく」追手前高にふさわしい優秀な生徒を選抜することができるとおしゃっていました。

 主張したいことを自分の言葉できっちりとまとめて、相手に伝える力があるかどうかが合格点を取れるかどうかの鍵になるそうです。小津高や高知西高は英語・数学・国語の3教科の基礎的な問題のテストを受験生に課していますから、追手前高とは違って教科の出来具合に合否が委ねられています。同じ前期選抜でも、かなり傾向が違っていますね。

 追手前高の昨年度の前期選抜のテストを、先日の授業で実際に受験者には解いてもらいました。簡単な漢字の読み書き、四字熟語、故事成語が出題されています。やはり主となるのは、文章を読んでその内容をふまえて、書かせる作文です。

 「あなたは将来に対して、どのような『夢』を持っていますか。筆者の意見をふまえて、あなた自身の考えを述べなさい。(注・これまでの体験や見聞をまじえながら、あなた自身の将来の夢をできるだけ具体的に示すこと。)」

 これを500字程度にまとめる課題です。追手前高の受験者は4名です。みんなそれぞれに夢を語ってくれましたが、私のできる範囲でアドバイスはしました。でも、前期選抜の指導は主に中学校の先生方にお任せするようにしていますから、たいした助言にはなっていないかもしれません。

 昨年度の追手前高が選んだ論文は、広中平祐「生きること 学ぶこと」でしたから、嬉しくなりました。パソコンから打ち出して実際に塾生にやってもらい、採点や添削のために一緒に読んでいて初めて気づきました。こりゃあ、懐かしい~!

 この文庫本が教室の書棚にあるからです。集英社文庫・昭和59年3月1日 第1刷、昭和59年11月 第5刷と巻末にあります。私が塾を始めたのが、昭和58年です。

 まさに、若かりし自分が「生きること・学ぶこと」を考え、模索している時に出会った一冊でした。塾生たちに教えるというよりも、まだまだ自分が学ぶことが山ほどあり、そのヒントを探しているうちに偶然出会い、これこれと購入した一冊だったのでしょうね。

 25年の時を経て、久しぶりに開いてみた広中先生の本には、今だからこそ理解できることがたくさん書かれてあります。もう一度初心に戻って、生きること学ぶことを考えるために、じっくりと読ませてもらい、色んなことを学ばせてもらうことにしました。

 追手前高の前期選抜試験のおかげで、懐かしい恩師に久しぶりにお会いできたような、嬉しくてほのぼのとした気持ちにさせてもらえました。

by kururin

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