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2008年3月18日 (火)

作文・「こんな大人になりたい」

 授業の最後に5分ほど時間をとって、「作文」を書いてもらいます。塾生のみんなは日課となって慣れていますから、自分の考えを飾らず、自分の言葉でささっと書いて、一番後ろの机の上に提出して帰宅の途につきます。

 授業がすべて終わってから、家に持ち帰り、じっくりと読ませてもらいます。思いをそのまま綴った文章の端々から、それぞれの心の中にある「想い」を伺い知ることができます。

 塾生の「一人ひとりの心と向き合う時間を創出する」ため、塾を始めたその日からずっと続けています。教科の授業を坦々と行なうだけでは、コミュニケーションが一方通行になってしまいますから、塾生の方から私に投げ掛けてくるコミュニケーションとして私はとっても大切にしてきました。

 全国の塾の先生の中で、作文を読んでいる回数や量ではかなりの上位に食い込めるかもしれません(笑)。

 卒塾を間近に控えた25期の中3クラスの皆の作文を読んでいると、確かな成長を感じます。先日、「こんな大人になりたい」という題で書いてもらいました。その内のいくつかを紹介したいと思います。


『 朝ケ丘中 TS

 私の理想の大人は、常識があって、人を思いやる心を持つ人です。

 いくら自分が仕事の業績が優秀であっても、人の事を考えず自分ばっかで、周りの事が見えていない大人にはなりたくないし、そんな人はなんか寂しい感じがするので、私はそういうのがない、心の優しい人になりたいと思う。』


『 上分中 AA

 私がなりたい大人というのは、気配りができ、相手の気持ちを大切にできる人です。自分だけでなく、自分の周りの人について考えたり、助けたりすることが大切だと思うからです。相手の気持ちになって考えると、自分の欠点も見えてきて、人をより大切にすることができるようになると思います。

 将来、今思っている理想の大人になれるように、日頃から気を付けていきたいです。』


『 久礼中 TN

 僕は昔から理科と数学が好きであり、得意教科でもあります。なので将来は理数の知識を活かし、人の役に立てるような大人になりたいです。

 今は森林伐採などによる地球温暖化が特に問題となってきています。それをなんとか止められるような研究をして、現代の人達や未来の人達のために、いい発見ができたらと思っています。その夢に近づけるよう、高校でしっかり学んでいこうと思います。』


『 須崎南中 HM

 私は、人の役に立てる大人になりたいです。人のために尽くすことのできる器の大きな人になりたいです。

 将来は養護教諭になって、生活面や精神面でも人々を支えれるようになりたいと思っています。そんな大人になれるように、まずはたくさん勉強して色々な知識を身に付けていきたいです。』


『 須崎中 NY

 私は母のような人になりたいです。

 私の母の仕事は、介護というとても大変な仕事ですが、母は常に仕事に誇りを持って働いている人ですし、なにより私たち家族の幸せを一番に考えてくれる人です。

 私も自分の幸せよりも人の幸せを考えられるような人間になりたいですし、仲間に信頼される大人に、また、患者さんから信頼される看護師になりたいと思っています。』


 読んでいて、そのしっかりとした考えに驚き、色々なことを感じ、教えられます。負うた子に教えられ・・・みたいな感じで、人生を歩む時の大切な心構えを気づかされたりします。

 自分の夢に向かって、確かに、真っ直ぐに進もうとするけな気で素直な心に胸打たれるのです。作文の素晴らしさの一つです。作文を通じて意思を通じ合うことの効用はいっぱいあります。これからも、たくさん書いてもらい、たくさん読ませてもらって、ともに成長していきたいです。

by kururin

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