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2009年12月

2009年12月31日 (木)

しめ

 大晦日は毎年本屋に行って、来年読む本をまとめて買ってきます。ついでに立ち読みもします。立ち読みをしていますと、「予習はしないほうがよい」とか「説明をすると教えるは違う」とかいろいろなことばが目に入ってきます。

 今年を振り返ってみますと、プリント作りに精を出しました。一昨年は「ネップリ」、去年は「オリプリ」、今年は「シュクプリ」といろいろな名をつけてプリントを作ってきました。来年は新しいプリントはないだろうと思っていました。ところが、昨日授業中に踊っていて(昔は自称ロックンでしたので)、ステップを踏んでいて、ホップ・ステップ・ジャンププリントの構想が浮かびました。早速昨日から作っています。

 小学5年生が私に言って帰って行ったことばを今年のギャグの締めとしたいと思います。今年くろしお進学会のブログを見てくださってありがとうございました。

 「よいのどごしを!」

             by ダジャマン

2009年12月30日 (水)

こい話し7

 建二が大学に入学したころは、大学紛争は終わりかけていた。しかし、セクトが授業をしている教室を占拠することはしばしばあった。

 ある日、細木助教授が授業を始めようと教壇に立ったときである。数人のセクトが教室になだれ込んできた。助教授からマイクを奪うと、授業を受けようと座っている建二たち学生に語りかけた。

 「この授業を話し合いの場に変える!」

 そのとき、建二は助教授を救わねばと思った。そこで、手を上げてしまった。セクトたちの目が一斉に建二をとらえた。建二は言った。

 「この授業を話し合いの場に変えるか、みなさんの決を採ってください」

 何を思ったのか、壇上のセクトは決を採った。すると、反対多数でセクトのもくろみは破れてしまった。セクトたちは一目散に教室から出て行った。その後、学生たちは助教授の授業を受けることができた。

 翌日、助教授室では、昨日の事件が話題に上っていた。建二はこのことを里美がどう思ったか少し気になっていた。

 この物語はフィクションであることをお断りしておきます。

               by ダジャマン

2009年12月29日 (火)

旗本退屈男

 今日は、意地悪をしたので天罰を受けました。

 小5に模試の答案を返そうとすると、ある男の子が「今日は返さないでください」と言います。その子の目を見ると、涙をためています。にもかかわらず、返してしまいました。その子は、塾が終わると「妻を大切にしてください」と言って帰って行きました。

 夕方、散髪に行きました。このとき、意地悪をした天罰が下ったのです。普段から行きつけの理髪店で、散髪をする人の腕は確かなのですが、今日に限って顔そりを失敗したのです。額にカミソリの刃がちょんと当たったとき、額に痛みが走りました。そうです。額が切れていたのです。まさに、早乙女主水之介の額にある傷のように。小5の男の子が哀願したのに無残にも無視をした報いなのでしょうか!

 家に帰り、妻に額を見せると、「たいしたことない」の一言で片付けられました。

                by ダジャマン

2009年12月28日 (月)

月曜サスペンス

 教室から女の子の「キャー」と叫ぶ声。危うしダジャマン。ダジャジャジャーン、ダジャジャジャーン!

 今日は、小学6年生の模試の答案を返す日です。生徒は、怖いけど見たい、見たいけど怖いという複雑な気持ちです。それを見透かして「今日は答案を返しません」と言うと、ブーイング。そこで「まず、算数の答案を返します」と言うと、生徒たちは不規則な動きに出ます。「イヤダー」と言う子、早くもらおうと私に近寄ってくる子。その生徒の中に一人変わったことを言う子がいました。

 「先生、点数を書いているところを折って返して!」私は裏向けた答案をとっさに折って返しました。そのときです、絹を裂くような悲鳴が教室に響き渡ったのは。私は点数を書いているところと反対の箇所を折って答案を返していたのです。その子は答案を見るやいなや悲しき点数を目の当たりにすることになったのです。

 責められると思いきや、その子は私の顔を見て、「前より上がっちょったー!」と言いました。

             by ダジャマン

2009年12月27日 (日)

どくがく

 今日は模試の日でした。また反省の日であり、楽しみの日でもあります。生徒の答案を採点していますと、これを教えておいたらよかったとか、よくできているなとか、いろいろな思いがめぐります。さらに、生徒の意外な一面をも垣間見ることができる日なのです。

 模試の国語に「どくがく」の書き取り問題がありました。試験中は内容についての質問は受け付けないのですが、ある女の子から、「先生、『どくがく』とは毒のある学校のこと?」という質問を受けました。私はつい、「違う」と言ってしまいました。

             by ダジャマン

2009年12月26日 (土)

タイガー2

 来年の寅年で楽しみの一つは大河ドラマ「龍馬伝」です。今までの竜馬を演じた俳優を見てみますと、「竜馬がゆく」で演じた北大路欣也は、東映時代からのスターであり、そこに重みを感じました。「新撰組」での江口洋介の竜馬は、竜馬というよりもその俳優の個性で見てしまいました。「篤姫」での玉木宏の竜馬も「新撰組」の場合と同じです。民放での市川染五郎の竜馬は人がよさそうでした。「JIN-仁-」での内野聖陽の竜馬が一番土佐人になりきっているようですが、私の竜馬のイメージは違います。

 竜馬には沈着さがあったように思います。高校時代に剣道の先鋒で一度も負けなかった使い手がいます。その友人が竜馬とかぶさってしまうのです。あれほどの大業を成し遂げた人物には沈着さと信念がなければと思っています。「龍馬伝」での福山雅治に、その沈着さと信念を見ることができればと思っています。

              by ダジャマン

2009年12月25日 (金)

ケーキ

 今日は、女の子から、「先生、クリスマスプレゼントもろうたー?」と聞かれました。しゃくにさわりますので、口では答えずに、かかとをくっつけて両足を直角に広げると、「バツやからもろうてない!」と応じます。さらに続けて、「その足はバレーでゆうたら初めのポーズや」とまで言われました。

 こちらから小5の男子に何をもらったか聞きますと、「服が玄関のフックにかけてあったー。それも袋に入れて」と幸福せそうに言いました。

 今日は、昨日の残りのケーキを直角食いです。

          by ダジャマン

2009年12月24日 (木)

ランダム

 「先生、私んとこランダムよ」「え、マンダム?」

 変な会話をしています。今日はクリスマス・イブなので、クリスマスプレゼントの話なのです。親にプレゼントとしてほしいものを直接言わず『親まかせ』というのが『ランダム』なのだそうです。別の塾生は「今日、親といっしょに買いに行く」というのです。「プレゼントはサンタさんにお願いするものだ!」と私が一人もがっても、「サンタはいないもー」と言って、だれも相手にしてくれません。

 今夜は、景気よくケーキをランダムに食べまくって眠ることにしましょう。

              by ダジャマン

2009年12月23日 (水)

こい話し6

 建二が通っている大学は山の中腹にあった。朝は電車で山のふもとまで行き、それからバスで中腹の大学まで行った。帰りは山の下まで歩いていくことが多かった。

 ある冬の夕暮れ、友人三人と山のふもとまで歩いて下りていると、途中で並んで歩いていた友人の一人が消えてしまった。横を見ると、穴に落ちていたのである。まさに懸垂状態、両手で自分の体をささえ、間一髪無事だった。だから、暗くなり始めた帰り道は注意して歩かなければならなかった。しかし、夕暮れの港町のネオンはそれなりに美しく思ったものだ。この夜景を見ながら、建二は里美たちとよく一緒に歩いて帰った。

 そもそも建二が里美と出会ったのは、大学の細木助教授の教官室だった。大学1年生のとき、教官がグループ生を募集し、合格したものが教官室の使用を許されるのである。大学に入学したころは友人も少なく、居場所も多くなかったので、建二たちは授業がないときはよく教官室に行った。そこで、いろいろなことを話し合ったりした。そこから、建二・明・治・和雄・里美・晶子・咲の間に仲間意識が芽生えていった。

 今日の話は架空のものであることをお断りしておきます。

           by ダジャマン

2009年12月22日 (火)

冬至

 湯治でゆず風呂に入るという温泉地でのテレビ中継を見ました。「融通がきかんことを言うな」とテレビに向かって独り言を言うと、「ゆずが体にきくということでゆずを入れます」とアナウンサーが解説していました。

 今日はカボチャも食べたし、あとはゆず風呂に入って眠ることにしましょうか。

             by ダジャマン

2009年12月21日 (月)

帽子と機関銃

 小4の女の子はまるで機関銃のようによくしゃべります。塾に来るなり、「先生、学校でクリスマス会ができんようになりそう。」クラスの3人が宿題をやってきてなくて、その子たちが次までにやって来なかったら、先生がクリスマス会を中止にするとのことです。「その子たちは自分に甘いがよ」と大人ぶった言い方をします。

 授業に入り、机をまわっていると、「先生、いいにおいがする。何か食べゆうやろう」と言われました。きっと私がつけているハンドクリームの匂いがしたのでしょう。ハンドクリームなどとんとつけないのですが、ここ数日の寒さで手がかさかさ、バリバリとひびわれています。だから、めずらしくつけていたのです。子どもは敏感ですが、何か食べている、とはやはり子どもが考えることです。

 帰りに、保護者が品物を持って塾に来ました。子どもが「それ何、そば?」「それとも帽子?」と言ったところで、母親に「これ!」と頭をこづかれながら帰って行きました。

                by ダジャマン

2009年12月19日 (土)

笑いの伝染

 小学6年の女の子が塾に来るなり、「先生、お母さんと友達から『最近、関係のないときに笑うようになった』と言われた」と言いました。ガーン!私がそうなのです。私のタイプが移ったのかもしれません。

 私がそのことに気づいたのは、大学生のときです。友人と喫茶店に入って、ホットミルクを注文しました。そのとき、女性の店員に笑われたのです。そこで私は友人に「店員に笑われた」と言うと、「お前が笑ったからやろ」と言われました。だから、今も、塾で関係ないときに私は笑っているのです。それがその子に伝染したのでしょう。これからは関係ないときに笑わないことにしましょうか。

           by ダジャマン

2009年12月18日 (金)

タイガー

 来年にかけて「タイガー」をシリーズ化したいと思います。

 今日、「寺田寅彦記念館」に行ってきました。寅彦は土佐が生んだ偉人であるにもかかわらず、龍馬ほど有名ではありません。そこで簡単に紹介しますと、寅彦は故郷である高知で4歳から19歳まで過ごしました。夏目漱石の門下生で、正岡子規とも交流があったようです。学者であるとともに作家でもありました。

 彼の有名な言葉を、私はよく授業で使わせてもらっています。塾生が「僕、天才や!」と言ったとき、「天さいは忘れたころにやってくる」と言い返します。

 ちなみに高知の一部ではやっていることばより、「頑張りたいがー」

 Photo

            by ダジャマン

2009年12月17日 (木)

寒さに負けず?

 今日は大変寒い一日でした。散歩するにもぶらぶら歩くことはできません。つい小走になってしまいます。

 この寒い中、勉強のための合宿をする高校があります。私も高校時代合宿をしましたが、勉強のためになんかはとんでもない、運動クラブの合宿だけでした。高校生のときは、寒いのにわざわざ寒稽古をする。そんな気合がありました。今は寒いので、日がよく当たっている部屋に引きこもります。

          by ダジャマン

2009年12月16日 (水)

今どき

 今どき入塾して来る中3生がいます。塾に行かないとどうしようもなくなって入塾してきたのでしょうか。来るものを拒むことはできません。短期決戦になりますので、教える方も教えられる方もこれからが大変です。

 夕食後、鼻がむずむずします。そして、授業になりました。今どきくしゃみをするなんて。鼻からコンブが出てきました。それからが大変でした。

              by ダジャマン

2009年12月15日 (火)

こい話し5

 和雄が咲と付き合い始めたのは、大学祭でのことがあってからである。

 咲をあきらめた明は何を思ったのか、その後剣道を始めた。そうしないといたたまれなかったのかもしれない。建二はそれでよいと自分に言い聞かせた。

 明は一本気の男だった。大学で授業料値上げ反対運動があったとき、学生たちは学部長に団交を申し込んだ。もちろん学部長は拒否した。そこで学生たちは、学部内でデモをした。そこに機動隊が入ってきた。明は建二にデモ隊の前に行こうと誘った。しかし、建二にはその度胸はなく、一番後ろにいただけだった。

 建二が明、治、和雄、里美、咲、晶子に会ったのは、ある募集がきっかけだった。

 今日の話は架空のものであることをお断りしておきます。

            by ダジャマン

2009年12月14日 (月)

 今、くろしお進学会がおもしろい!

 昨日、くろしお進学会公開模試の採点会がありました。採点会では採点ミスをすることなく、いや採点ミスをカバーしあって無事終えることができました。

 採点会のあとは忘年会です。私以外は話題の豊富な会員ばかりですので、酒と共に話も弾みます。今年会員になられたSさんは、スペイン語がペラペラで、マチュピチュでガイドをされた経験があり、その話を楽しく拝聴することができました。

 Sさんの話では、来年、チリの大使が高知に来たとき通訳をするそうです。そこで、そのときには、旗を持ってSさんを応援しに行くといっておきました。はた迷惑かな?

              by ダジャマン

                     

2009年12月12日 (土)

イナバウアー

 年を重ねてくると、精神の柔軟さとは逆に、筋肉や関節の柔軟性が衰えてくるようです。 

 ここ数日暖かかったので、ソファに座ったまま寝てしまいました。気がつくと、頭が後ろに反り返って眠っていたではありませんか。首の筋肉を痛めてしまいました。

 仕事上首を前にかがめる筋肉は鍛えられていましたが、後ろに反らす筋肉は衰えていたのです。油断大敵です。どこで何を痛めるかわかったものではありません。

 イナバウアーをまねしていた頃がなつかしく思い出されます。

           by ダジャマン

2009年12月11日 (金)

こわい話

 私は甘いものが怖い。昨日も塾が終わり、後片付けをして、古びた洋館風の家に入ると、テーブルの上に寒天つきの羊羹が二つあるではありませんか。

 夜も遅いし、消化に悪いので、ためらいましたが、「よう噛んで食べればよい」と思い、平らげてしまいました。そのあとはお茶が怖くなります。お茶を飲みすぎると夜中に起きなければならなくなります。「ええい、ちっちゃい事にこだわるな」と、テーブルの上のお茶を飲み干しました。

 さらに怖いのはテーブルの前にあります。しかし、その話はまたの機会といたしましょう。

             by ダジャマン

2009年12月10日 (木)

確信

 高知県の高校入試最難関高はT高校と思っていましたが、いつの日からか公立高のO高校ではないかと思い始めていました。そして、O高校が推薦を廃止し、来年度から前期入試で10割合格者を出すと聞いたとき、それが確信へと変わっていきました。T高校は、O高校の滑り止めとなる時代が来たのではないかと。栄枯盛衰とはよく言ったもので、いつからその兆しがあったかは定かではありませんが、今年のT高校の一般入試の数学のやさしいこと、意地も何もないかのように思ったのは私だけでしょうか?

                by ダジャマン

2009年12月 9日 (水)

同い年

 塾を始めてから多くの友人に恵まれましたが、塾をしている同い年の人にもめぐり会いました。鳥取のひと、香川のひと、徳島のひと、もちろん男性の方ですが、塾をしていくうえでいろいろ影響を受けています。

 今日は徳島のひとに阿波池田で会っていろいろ話を聞いてきました。いい一日でした。

            by ダジャマン

2009年12月 8日 (火)

ちから

  えーえんとくちから

  えーえんとくちから

  永遠解く力を下さい

 これは、最近テレビで放映された、歌人笹井宏之(難病と闘い、今年1月に26歳の若さで亡くなられた方)の歌です。テレビで聞いたとき、すごい歌だと思いました。そして、この歌が頭から離れなくなりました。それだけ訴える力のある歌なのです。つい「永遠を解く力」は何だろうかと考えてしまいます。明日、汽車の中でもそのことを考えることでしょう。

           by ダジャマン

2009年12月 7日 (月)

こい話し4

 大学祭から数日後、建二がアルバイト先から下宿に帰って来ると、外で明が待っていた。話しがあると言うのだ。部屋に上がってもらい、どうしたのかと聞くと、咲にどうしても思いを伝えたいと言うのだ。大学祭のときに思いを伝えたのではないかと建二が聞くと、そうだと明が言う。それなのに今更と思うのだが、そうはいかないらしい。建二は知っていた。咲がこころよく思っている人がいるのを。それは同級生の和雄だ。だから、建二は明に思い切って言うことにした。

 建二:彼女はお前のことを好きではない。

 明 :わかっている。

 建二:それなら、しつこく言うことはやめた方がいい。

 明 :・・・・・・。

 建二:あきらめないと彼女との友達関係も切れることになる。彼女と話しもできなくなる。

 納得したのか、そうではないのか、明は帰っていった。

 翌日、大学のゼミ室で、建二、治、明、和雄、里美、咲、晶子が会ったとき、一同、何事もなかったように話がはずんだ。

 今日の話は架空のものであることをお断りしておきます。

           by ダジャマン

2009年12月 5日 (土)

1本

 模試の結果を親に見せたか聞いてみますと、1人だけ見せていない子がいました。親の顔色を見て見せるチャンスをうかがっているようでした。

 小学生の授業中に、社会のテキストの大切なところに線を引くように指示しました。そして、「さしで引くように」と念を押しました。すると1人だけ指をさしにしている子がいるではありませんか。そこで私が「それは何?」と聞くと、その子は人差し指を見せて、「これもさしです」と答えました。今日は1本とられました。

               by ダジャマン

2009年12月 4日 (金)

12月

 師走とはよく言ったもので、今時は、小学生の模試、中学生・高校生の期末テスト、さらに中3のくろしお模試作りと忙しさのオンパレードです。

 そして、中学3年生の公開模試、採点会が終わると、冬期講座です。採点会の後の懇親会を楽しみに今を乗りきることにしましょう!

             by ダジャマン

2009年12月 3日 (木)

模試の結果

 小学生にくろしお模試の結果を返すとき、様々な反応をします。概して言えば、結果に対して女子は精神的に強く、男子は精神的に弱い感じがします。

 点数が本人が思っていたよりものすごく悪かったとき、女子は「ショック!」と言いながら、1分後には「先生、立ち直った!」と言いつつ勉強します。男子は涙を流します。そしていつまでも引きずります。どちらにしても教える方としてはつらいものがあります。

             by ダジャマン

2009年12月 2日 (水)

「ぼやき」

 昨年の暮れから「派遣切り」で世間がさわがしくなり、「新型インフルエンザ」はいまだに猛威をふるっています。「政権交代」がなされ、「脱官僚」を唱えるも、うちわの問題だけに風を起こすだけでしょうか。マニフェスト実現のため「事業仕分け」が新聞紙上をにぎわせましたが、どうなることやら先が読めません。

 「草食男子」で男子がさらにやわらかくなり、「歴女」で女性が一層たくましくなりそうです。

 「ファストファッション」にいたっては、そんなものかなどと思ったりします。

 今年、せめての救いは「こども店長」がかわいかったことでしょうか。

           by ダジャマン

2009年12月 1日 (火)

こい話し3

 それから2週間後は大学祭だった。建二は運動クラブに所属していたので、模擬店の売り子にならなくてはならない。毎年下級生がそうしている。その売り上げを部の活動費に充当するのである。今年はぜんざいを売ることになっている。そのぜんざいの券を3枚買って前もって里美に渡している。が、当日来てくれるかどうかわからなかった。

 ぜんざいを売りながら今日は来ないのかなと思っていると大勢にまぎれて里美が店に入ってきた。

 里美:やっているんだ!

 建二:いらっしゃい。

 里美:咲と晶子を連れてきたよ。

 建二:ありがとう。

 建二は照れながら静かに応答した。咲と晶子は里美の友達である。里美がショートカットなら咲はロング、晶子は普通と考えたらいいだろうか。建二は来てくれたことだけでうれしかった。楽しい大学祭になった気がした。

 模擬店の後片づけをして帰ろうとしていると、明がふらっとやってきた。あたりはもう暗くなっていた。

 建二:どうした。

 明 :いや。

 明は建二に何かを話したがっている様子だったので、建二はさらに聞いてみた。すると、今日失恋したので気が滅入っているということだった。建二は明を下宿まで送っていった。帰りは歩いて帰った。建二の下宿先から明の下宿先まで一駅だったので、歩いても大丈夫だと思ったが、思いのほか遠かった。

 今日も流行性感冒(フィクション)であることをお断りしておきます。

             by ダジャマン

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