こい話し4
大学祭から数日後、建二がアルバイト先から下宿に帰って来ると、外で明が待っていた。話しがあると言うのだ。部屋に上がってもらい、どうしたのかと聞くと、咲にどうしても思いを伝えたいと言うのだ。大学祭のときに思いを伝えたのではないかと建二が聞くと、そうだと明が言う。それなのに今更と思うのだが、そうはいかないらしい。建二は知っていた。咲がこころよく思っている人がいるのを。それは同級生の和雄だ。だから、建二は明に思い切って言うことにした。
建二:彼女はお前のことを好きではない。
明 :わかっている。
建二:それなら、しつこく言うことはやめた方がいい。
明 :・・・・・・。
建二:あきらめないと彼女との友達関係も切れることになる。彼女と話しもできなくなる。
納得したのか、そうではないのか、明は帰っていった。
翌日、大学のゼミ室で、建二、治、明、和雄、里美、咲、晶子が会ったとき、一同、何事もなかったように話がはずんだ。
今日の話は架空のものであることをお断りしておきます。
by ダジャマン
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