うそのような本当の話
いつもなら大きな丸をつけてと言う小学生が、今日は小さい丸にしてと言います。なぜなら、まわって丸をつけている私の赤のボールペンのインクがなくなりかけているからです。私が替えを持って来ていないと言ったからです。
授業が終わりに近づいてくると、赤丸が風前のともしびになっています。すると、生徒それぞれが、「私の赤ペンを使って」と言って、私に渡してくれます。
とうとう私の赤インクがなくなってしまいました。生徒が、「先生、今度は忘れんとに持ってきてよ」と言いながら帰って行きました。
by カイトウモハン
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