« インフル | トップページ | 不安の連鎖 »

2018年1月18日 (木)

樹を見て森を見ず

 今年のセンター試験地理Bのムーミンの問題が話題となっている。ムーミンがどこの国を舞台にしたアニメーションかが問われているのである。その知識があればよいのであるが、ない場合はお手上げかというとそうでもないらしい。他の選択肢と絡めて考えればできるようである。

 センター試験にかわり、再来年から実施される新テストでは、考える力をためすことを重視する出題内容になるらしい。そのために、資料を使った問題も増えているようである。

 しかし、考える力は、人間である以上どの生徒も持っているのであり、それを合否の判断材料にするとはどういうつもりなのか。出題者が意図を持って出した資料を使って、出題者が意図したように考え、正解を導き出すとなれば、それは人それぞれが持っているさまざまな考える力に一定の枠をはめるのであり、とても賛成できるものではない。

 トランプ大統領が“フェイクニュース大賞”を発表したが、マスコミが一定の考えによって、見ている側が一定の考えを持つように報道すれば、まさに考える力をうまく利用していることになるのである。

 私も、トランプ大統領がフェイクニュースとしてあげていた、日本の迎賓館で鯉にえさをやるシーンを見て、トランプ大統領にいい印象を持たなかったが、これが、マスコミの作戦としたらしてやられたことになるのである。

 さらに、情報化社会の現在、情報が氾濫し、どの資料を選ぶかが大切になっているにもかかわらず、資料を指定して出題し、これでどう考えるかは、本末転倒のように思われる。

 最近読んだ本で、塩野七生氏が、「まず、情報やデータなるものは頭から信じないことである。つまり、これらには常に距離を置いて臨む」と書かれていたことに共感を得た次第である。

                 by カイトウモハン

« インフル | トップページ | 不安の連鎖 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 樹を見て森を見ず:

« インフル | トップページ | 不安の連鎖 »

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ