こんにゃく物語
戦後生まれの道夫の家は貧しかった。道夫が赤ちゃんのときに、ミルクの代わりに米のとぎ汁を飲まされたほどの貧しさであった。
道夫が小学生のころ、久しぶりのすきやき、あわてて食べたのだろうか、道夫はかたまりのこんにゃくをいくつかかまずに飲み込んでしまったのである。
夜、寝ているときに激しい腹痛におそわれ、近くの医院に連れていかれたときのことである。口からいくつかのこんにゃくがそのまま出てきたのである。道夫は大人になった今、それがトラウマになっているそうである。
「今日食べる?」と聞かれたときは、「こんにゃくう」と言うのがおちである。
by ダジャマン
コメント