クマゼミの恋のメロディ
娘たちが小さい頃、夏になると一緒になって「クマゼミ」獲りに興じました。
ワクワクして胸躍らせているのは私の方で、無我夢中で蝉を探した幼き頃にタイムワープして、無心の境地に遊びました。
娘たちは最初は(私の)蝉取り遊びの「ダシ」にされていたのですが、段々と面白さが分かってきたのか、長女なんか2~3年のうちに蝉取り名人に成長してくれました。
まだ保育園~小学校低学年時代でしたが、私の折れた釣り竿で作った蝉取り網を巧みに操って、クマゼミを次から次へとゲットしていきました。
虫かごにいっぱいになったクマゼミは、家に持ち帰り、長女の誕生を祝って塾の庭先に植えた陽光桜の幹に留まらせて、自然に飛び立っていくようにしました。上の方に這っていったり、枝にしがみついて鳴き出すのを嬉しそうな表情で眺めている娘たちの姿を懐かしく思い出します。
その陽光桜の根元から、今年もいくつもクマゼミがはい出して羽化し、飛び立っています。地中で何年もの間暮らし、ひと時のカーニバルを楽しみ、恋の歌を高らかに叫び、結婚し子孫を次代につないでいくのですね。
シュンガ・シュンガ・シュンガ・シュンガ・シュンガ・シャンガ・シュンガ・・・・・。
クマゼミの大らかに歌い上げる恋のメロディは、私の心もハイにしてくれます。大好きな燃える夏の到来です。
by kururin
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